万物に片想い!!(byいわしー)

役者でプログラマーでなまけもののブログ

春、君へ

新入社員には、どうか「申し訳ない」という気持ちを持たないで欲しい。それで精神を病む人がどれ程多いことか。申し訳ないと思うということは他人を思いやれる優しい人だ。だけど、そんな人がただ先輩ぶりたい、偉ぶりたい、仕事が出来るぶりたい人間の格好の標的になることがある。

「申し訳ない」と思って体が強ばって、集中できなくて、ミスをして、落ち込んで、「申し訳ない」と思って、またミスをして…そのループに陥れば最後はボロボロになって退職して「私は仕事ができない」「私は社会不適合者だ」「私は欠陥人間だ」「生きていても迷惑しかかけない」そんな気持しか残らなくて、起きたくても起き上がれなくなる。

「申し訳ない」と思うのは相手より自分が下だと思ってるからだ。年齢や職歴が上ということがイコールして人間的な上ではないということを良く理解しなければならない。むしろ年齢が上がれば地位が上がると思ってる人間は仕事の本質を分かっていないと名言しているようなものである。それに本当に仕事ができたとしても、どれだけ仕事ができようが誰かの上に立てる訳ではない。

あなたが相手にしなければいけないのは社内の人間ではない。相手にしなければいけないのはお客さんだ。それもエンドユーザーだ。取引先ではない。あなたの仕事が最終的に誰のために行われているものなのか、社会のどこにコミットしているのかよく考える必要があるし、いくら考えてもそこが分からない、お客さんがいないような職種ならば今一度選択を考え直した方がいいかもしれない。

それでもあなたが暫くの間でもその場所に居続けなければいけない場合もあるだろう。そんな時はどうかやつらの声を真に受けないでくれ。なにか良くない状況になった時、あなただけが悪いなんてことはないはずだ。申し訳ないなんて1ミリも感じずにのうのうとしている奴らがうじゃうじゃいて仕事を続けられているということは、あなたが申し訳ないと思うことは実務的にプラスになる訳ではないということだ。

一つ残酷なことを言うと、あなたが申し訳なさそうにしようが、しなかろうが、努力しようが、しなかろうが、周りは結果にしか興味がないことがほとんどだ。仕事においての主役はあなたではない。主役は仕事自身であり、言い換えれば仕事が発生する元となるお客さんだ。最初の方は結果なんてでないから、つまり努力していない、不真面目だと言われる。けれど本当は結果の違いであって、気持ちの問題ではないのだ。

結果が出ないのは辛い。だがそれは当然だ。そしてあくまで結果を中心に考えて、それが目的に一歩でも近づくように行動をするという意識をもつべきだ。

仕事の邪魔をする奴らに負けるなとは言わない。ただ相手にするな。あなたの本当の相手を考えろ。結果が出ない間は苦しいだろうが、ちゃんとゴールが分かっていれば自ずと結果は出てくる。そうなればあなたが本当の実力者だ。そしてその時はどうか偉そうにせず、共に仕事のゴールを向けるような人であって欲しい。