万物に片想い!!(byいわしー)

役者でプログラマーでなまけもののブログ

被洗脳論

「良い行い」というのは、突き詰めると人類という種族の保存とその中の一族の保存と自分という個体の保存、すなわち遺伝子の保存、および保存するための進化に帰結する。それは人間以外の生物についても同じだ。つまり人間は他の生物と違う訳ではなく、猿や魚や虫と同一線上の生き方をしている。全ての欲求は人間の生物的な欲求であり、一見それに沿わない感情も遺伝子の進化を考えると長い目で見て種族保存に包括され、不必要なものは自然淘汰されるという構造の一部である。生物が誕生し種族を多様化させながらそれぞれが進化していくシステムの発端は分からず、また目的もわからない。案にたまたま発生し、たまたま続いているという見方もできるし、何かの意図があるに違いないと見ることもできる。ただ、私達はそのシステムの仕組みによって生み出されたことは確かだ。その上で「良い行い」と言った時にそれは単なるシステム上での「良い行い」だ。人間は人間として生まれ、自分は人間であると思い込み、人間の世界こそが世界というものだと思い込む。その思い込みがなければ人間として生きることは難しい。いわば遺伝子の洗脳とも言えるこの思い込みは全ての生物にそれぞれ備わっていると思われる。だが私はそのシステムの発案者でも保守者でもない。例え保守者としての感情が本能として備わっているとしても、その運命に言えることは一言。「知るか」だ。