ぶおんじょるの!
ちくぼんです。
今回は…
単行本のいいところって?のはなし
(一応ここでは発売当初のハードカバーの本の事を言っています。)
西加奈子さんの『サラバ!』を読み終わりました!
んん…良かったです。
今の自分にぴったりでした←(いつでも言うヤツ! 笑)
で、この『サラバ!』なんですが実は最初読もうか迷ったんです。
だってまだ単行本しか出てなくて、
一冊¥1,600×2(上・下)+税で¥3,456ナリッ!という結構なお値段。
しかもかさばって持ち運びが不便。いつか文庫版が出るならそれを待ってからでも…
と思っていたんですが、
読み終わった後は、単行本で読んでよかったな〜って思いました。
正直、今まで私は単行本というものの存在意義がわかりませんでした。「他の人より早く読みたいなら金出しんしゃい!」という出版社の目論見?までもいきませんがCDの初回限定版のような商業的理由が大きいのかなと思っていました。
文庫本の方が安い上にコンパクト、しかも解説なんかもついています。どうせ出すなら最初から文庫でいんじゃないの?なんて思っていました。
けど、今思うことは
ハードカバーで読んだ方が3割り増しで好きになる。(笑)
まず読み終わりに解説は無い方がいい。
だって今の今まで自分は主人公そのもので、読み終わった後はいつだって自分の物語みたいなものになってるとこに、偉い人が「ここが素晴らしい!」とか「この作家は〜」とか書いてあると「あっ…そうか…他の人も読んでるんだよね…」なんてあたりまえなことを思い出してしまったり…(ひっ…引かれてる?)
あと、
正直、理屈云々じゃなくて「モノ感」がいんだと思う(笑)
おっさんが「CDよりレコードの方がこの持った感じ?がいんだよね〜」っていうみたいな感じ。ぬいぐるみ的な。抱きしめたくなる的な(また引かれてる!?)
考えてみたら本にはそれぞれにふさわしい「姿かたち」があって当然だと思う。
ゴツッっとしてて、表紙はザラっとしてるけど、ページは滑らかな本。
表紙がツルツルで柔らかめでちょっと背が高い?本
しっとりして真っ白でやさしさを感じる本。
うん、文庫本じゃ味わえ無い。
本で一番大事なのはもちろんストーリーですが、そのストーリーの世界を最大限味わうには単行本かなと思いました。どんな仕様がいいか物語に寄り添って考えてる人がきっといるんだと思います。
ということで発売当初のオリジナルは単行本で出す意味が分かった気がしました。^^
あくまで私の意見なので「こういうとこもいい」とか「そもそも歴史的な理由がある」とかあったら言ってください!
最後に『サラバ!』本当に良かったです。
沢山の大切な人に会ったような…
上巻は多少退屈でチビチビ読んでましたが、
下巻は一気に読めました。
おすすめです。
ではまた
ちゃお〜 サラバ!☆(。-ω-。)ノ