他人へ恐怖しながら生きろ。
未来へ不安を抱きながら生きろ。
そんな生き方は良くないと社会は言うだろう。
だがそんな社会は、元はそうじゃなかった社会が大人になった姿だ。
大人になったその社会の中で生まれた子供はその価値を十二分に知ることができない。
他人の言うことを聞くことは正しいこと。
他人を否定することはよくないこと。
人を信じることは美しいこと。
未来はきっとよいもの。
そんなことを思ってる人間が悪い人間の一番の道具だ。
ある意味、大きな犯罪や問題が起きるのはこのような人間がいるからだ。なぜなら人は一人では大きなことはできない。一部の悪い人間、自分中心の人間がいたとしても、それにいいなりになる人間がいなければ規模は大きくならないからだ。
犯罪者の次に自分で判断できない人間・他人の価値観で動く人間が罪を犯しているのだ。
私たちの周りには性格の良さそうな人、問題のなさそうな人が沢山いる。そんな人がある日悪人に豹変する。それは本当にあり得ることなんだ。そして、その時にそれを拒絶することは予想以上に難しいことなんだ。
だから私たちは恐怖しなくてはならない。平穏な時でも、いつ災難がくるかわからない。その時にとうとう来たかと瞬時に判断・対処ができなくてはいけない。
そのためには自分にとって大事なもの・大事にしたいものを分かっておかなければならない。なんなら紙に書いて机にしまっておけばいい。そうしてこそ誰かに言いくるめられそうになったときに、同調しないという選択ができるのだ。
世界は自動で幸せにはならない。はずなのに自動でなっている状況が一番問題だ。
平穏無事は不安と恐怖によって実現するのだ。