万物に片想い!!(byチクボン)

プログラマーのIT関係ない個人的なブログ

第五回公演終わったー!!!のはなし

おはこんばんちは!

 

チクボンです。

 

劇団すらんばー第五回公演『これにて閉幕。』が終演しました!

観に来てくださった方、応援してくださった方、本当にありがとうございました!

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これにて閉幕。終演.ver

今回は主演ということで大事な役をやらせてもらったことにまず感謝です。

今までの中でも特に多くの方にご来場いただき感想も沢山いただけました。本当にありがとうございます。

 

今回の劇は「劇団主宰の悪夢」みたいな劇でした。劇団すらんばー主宰であり、脚本・演出をしているふくしまういちゃんは実際そんな悪夢を何回も見たんだろうななんて思ってウグーってなりました。そして今回はストーリーもさることながら、演出が神がかってたと思う。YouTubeの映像、ED、選曲、ういちゃんのセンスがきらめく舞台だったと思います。

この先の樹生の未来に待っているのはきっと普通の人生。普通だよ。普通だからいいじゃん。これが普通だよ。いままでが…キラキラしすぎてたんだ。最初に戻っただけだよ。何もなかったみたいに…。って思えるかよ。思えるわけねぇーじゃん。あの日々が確かにあったんだよ。あそこに俺はいたんだよ。俺たちはいたんだよ。なかったことになんかできるわけねぇーだろ。終わっちゃったら終わりなのになんで終わらせるんだよ。俺から離れてくんだよ。あーあ普通の人生だ。この先俺が立ち直ろうが、新しい夢を追おうが、必死こいて演劇の世界にしがみつこうが全部虚しいんだよ。全部が愛しいんだよ。あの日々が。俺だけかよこんな風に思ってるのは。期待しすぎたのかよ。バカだったのかよ。こんなに大事に思ってるのは。俺のこんなにつらい思いは包まった布団の中だけで誰にも知られずになかったことになるのかよ。忘れたふりして誰かと笑い合うのかよ。ふざけんなよ。ああもうこのやるせなさは俺が死ぬまでもっていくのか。いや、それともこの辛さすら「若かった」の一言で何とも思わなくなるのか。誰にも見られる術もないこの思いはどうするんだよ。どうするんだよ。

そんな思いはきっとスポットライトに当たってみんなが見てくれたよね。

あの日この世界に大きく映し出されることなく過ぎ去った日々は確かにあったって証明できたよね。

少しも世界を動かさなかった僕らの日々は価値がなかったなんてことはなくて、一人一人の世界で大きなことで、それはきっと愛しかったって抱きしめてあげないといけないんだよね。

この世界の全ての樹生達へ。そんな物語。

どうしても樹生目線になってしまいますが、今回の劇はそんな気持ちで臨みました。

初めてういちゃんの劇を見た『君へのラブフォーユーをメロディーと呼ぼう』で実際私はやるせない気持ちを一つ抱きしめられたと思うので、今度は私がそれを伝える番だなと。

いやーーーーーー!ちょっと待ってすごい意識高い感じの文章になっちゃったーーー!

安心してほしいのは意識は高いけど能力はド底辺レベルに低いってこと!立派なこと言いたい症候群なだけで一ミリも立派な要素はないので安心して蔑んでクレオパトラ

 

んで、やっぱり今回もいい座組だった。ほんと奇跡よね。ちょっとずつ書いていくと、

穂乃花役のゆかりさんは本当に真面目。真面目って言葉が本人にとって嬉しいものなのかは分からないけどあの長ゼリフをすごい早い段階で覚えてきてショーの練習ができたのは劇団としてすごくありがたいことだったと思う。そして穂乃花っていう役のファンが沢山できて胸に刺さった人が沢山いるのも演技の作りこみがしっかりしてるからだと思う。そしてすごく優しい。劇団に吹く爽やかな風。ゆかりさんのフォローで上手く周ってたことって沢山あるとおもいます。体調良くなって本当に良かった。

明日夏役のあけみさんの演技って言葉が内から出てるなって思わせる話し方ができるのがすごいなって思う。それはハッキリ大きく話す演劇的な発声が出来るからこそ逆に大事にしているところなのかなと勝手に思ってる。役の人間性(今回の場合はテキパキしててクールだけど、実は劇団思いな裏方さん)の話し方を素のように出せるから場面がグッとリアルになるんだと思う。役に対して誠実な人だなって思ってます。

真琴役のさやちゃんは俺とは比べ物にならないくらい演劇基礎力が高いと思う。発声・表情・身体能力どれをとっても完成度が高い。その上でセリフ一つ一つに向き合ってどういうシーンなのか理解しようとする姿勢がすごいと思おう。喧嘩のシーンは圧巻でした。の割に本当は癒し系。本番前ハケでテンション上げてくれてありがとう。

青葉役のけんちゃん。けんちゃんは俺になんだかすごく懐いて?くれてるって思ってます。ありがとう。役者としては演技っぽさが全くない。なのに適切な演技をしている。日向との芝居の時の表情とかすごくいいと思いました。劇団すらんばーのアイドルとして大変なこともあるかとも思ったけど、最近は本当に天性のアイドルかもしれんと思ってるよ(笑)

日向役のかなでん。打ち上げでも話出たけど、自分で自分を演出できる人。かなでんのやってることをそのままやれって言われても俺なんかは絶対に出来ない。求められていることと自分の持ち味を上手くミックスして舞台上で唯一無二のキャラクターを生み出すのは凄いと思う。そしていつも稽古場の雰囲気を楽しくしてくれるムードメーカー。ギャクセンス高すぎ。テコちゃんとの漫才いつまでも見られるわ。

馨役の松ちゃん。俺は本当に松ちゃんの演技が好きだなーって思う。見てて安心するし、キャラが違和感なくすっと入ってくる。声が力まなくてもよく通るから日常会話が日常会話のままでいられるのが強みかと思う。今回の役は不誠実な役だったけど元の松ちゃんを忘れそうになるくらい似合ってたし、松ちゃんの引き出しの多さを感じました。

七瀬役のテコちゃん。テコちゃんって実は七変化だと思う。今回は大人な女性役だったけど前回のHATEの奏を思い出すとやっぱりすごい演技してるなーと思う。表情とか声とか微妙な違いを出せるのもさすがだと思う。あとやっぱり声が通る。そして役やシーンへの愛が何よりも芝居を感動的なものにしていると思います。テコちゃんのエモへのアンテナの強さってすごいなーって思ってます。

 

一緒に演技できて楽しかったです。ありがとう。

 

自分自身は役者としては後悔が沢山残る劇でもあり、また新しい挑戦ができて良かったという思いがあります。

 

来てくださった方には申し訳ないですが、今回公演は劇中で噛んだり、セリフを間違えた数が今までの公演に比べ多かった事実があります。

前回出させてもらった『コインランドリーが世界を救う』での黒川役で評価をいただけてありがたかった一方で「キャラクターを作る演技」についての疑問がありました。それまでの私の演技に対する考え方が「役によって全く別人になる演技」であり、それでいて「本当にそういう人に見える演技」を目指すというものがありましたが、映画などで見る有名な俳優は作品ごとに適切な演技をしてはいるけれども全くの別人になっている訳ではなく元の人間性のエッセンスを上手く使っているという印象があり、きっとそれが感動に繋がっている部分もあるのではなかと思っていました。「演技をしている」という事実まで見えて白けてしまったり、違う人間を演じる分リアルさに欠けるということがないのではないかと。(もちろん私が別人になっているつもりなだけで別人になんかなり切れている訳はなく、元の人間性のエッセンスはふんだんに出ている可能性も在りますが、自分が意識的に排除しようとするかしないかでやはり少し違うのかと思います。)

いままでは声色、目線、抑揚、細かい動きまで一挙手一投足を決めてそれのクオリティーを上げていくという作業でした。そして自分の中で役と似ている人間性を探し出し、それを拡大させてそれで自分を書き換えるようなイメージです。ですので役や演技の安定感はあったのかと思います。

実は今回も同じような手法で臨もうと最初は思っていました。ですが問題点として出てきたのが、樹生のキャラクターを作り出すのが難しいということと、セリフが多すぎて一挙手一投足演出を付けるのは難しいということでした。

まずキャラクターを決めるにあたって私がよくすることは声色を決めるということなのですが、これを低くするか高くするかが決めきれませんでした。軽快で高い声にして、少し子供っぽいけどカリスマ性があってなんだか人が集まってしまうような人で、周りに支えられて今までやってきたけれどそれがなくなって一人になるのか、

本当に実力があって、ある程度ドッシリ構えており現実的に夢を追っているつもりが周りの人間の問題でどうしようもなくなってしまい挫折する人なのか、

シーンによってどっちにもなってほしいというのが正直なところでした。

そして個人的な演出を付ける作業はそこが決まらないとどうしようもないところがあり、無理やり決めることもできず、決めてしまったところで「これで感動できるのかな?」という思いがありました。

そこで今回は全く違う演じ方をしようと思いました。「私が実際に同じ状況に立ったら」というものです。細かいことは決めず、反射的な演技をする割合を増やすということです。

やってみて分かったことですが、こっちの方がスタンダードな演じ方なんだと思います。ただ、この方法だと演劇基礎力の影響が如実に出るということも分かりました。私は元来声の通りが悪く、声量もなく、滑舌も良い方ではありません。キャラクターを作る演技ならそれらを一新してマシにすることができるのですが素の状態だと論外と言われてもしょうがないです。なので特に演劇をしっかり勉強してきた人にとっては見るに堪えないものがあったかもしれません。自分としては滑舌・声量共に改善を測りましたがやはり経験の差というのは大きいですね。

演技・セリフともにフワフワと定まらず共演者・制作陣の皆さんには本当に迷惑をかけてしまったなと思っています。主演俳優が一番フワフワしてるなんてありえないと思いつつ、稽古の途中の段階で謝って許しの言葉をもらいたくないという思いでとにかく最後までやりきろうと思ってつっきりました。だからここでやっと言いますがみんな本当にごめん。

ただ一つ言えるのは今回の演技に嘘は一つもないです。嬉しい時は嬉しかったし、悲しい時は悲しかった。本当にそう思ってるから演技っていうものを超えて伝わった部分もあったのかなと思い、そういう効果は大きいと思いました。

自分の問題点や強み、新しい発見があり、一つの方法でこの舞台を自分としては全身全霊でやり切ることができ、そして何より沢山の方に見ていただき賛否両論頂けたことがなによりも嬉しいです。

 

そしてわたくし、恐らく次回公演も出させていただきます!!!

演技という終わりのない探求と、人と、人と人についての理解をもっと深めたい。という思いと純粋に劇団と演劇が好きなのでやっぱりまたやりたくなっちゃいました!

 

ですのでまた劇場で会える日を楽しみにしています。

 

引き続き精進してまいりたいと思います。

ではねっ!

 

ばいちゃ