私は私を正当化している。
その化けの皮を何べんも自分で剥がさないといけないのだ。
卑怯者だと罵らなくてはいけないのだ。
どれだけ良いことをしても悪いことをしたことは消えない。
どれだけ良いところがあっても悪いところはないことにはならない。
それは事実だとしてもそう思いながら生きていくことはむずかしい。
そう思っていれば鬱になるから。
だからなかったことにしたくなる。
忘れたフリをする。
笑う。
自分が悪い人間だと思いながら生きることは辛いことだ。
だけどなかったことにしていいのか。
私は私を正当化している。
それを認識しなければならない。
そして自分を恥じ自分を貶し自分を罵倒することを思い出さなくてはいけない。
嫌でもそれを続けてしまう日々からの脱却によって勝ち得た自己肯定と引き換えにそれらを手放してはいけないのだ。
自分の至らなさを無視してる以上は自分を理解することはできず、
またその考えではこの世界になかったことにしないといけない人間が出てしまうのだ。
自分を正当化する過程で辻褄の合わない人間が出てしまうのだ。
自分と世界はミクロとマクロだ。
自分の中の感情は一番身近な世界なのだ。
悪いものを理解せず全体を理解することはできない。
悪いものはなかったことにせず、悪いままで認識しなくてはならない。
鬱を喰らい、
光を喰らい、
そしてそのまま立っていればいいのだ。