万物に片想い!!(byいわしー)

役者でプログラマーでなまけもののブログ

億男見たはなし

おはこんばんちは!

 

チクボンです。

 

朝は寒くて昼は暑い。

風邪を引いている人が周りにちょこちょこ出始める。

みなさんいかがお過ごしですか?

チクボンは元気でありんす!しゃんぷーりんす!りんすしゃんぷー!いえい!

 

この間映画『億男』をみました!

主題歌がBUMPという理由ですが(笑)

改めてお金について考えてしまったなー。お金の色んな側面を知れる映画でした。

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ネタバレはしたくないのであまり詳しく書きませんが、

高橋一生さんが最初に話始めた時「んっ?んっ?」ってなりました。あと佐藤健さんは最近ふがいない役似合うな〜って思いました。褒めてますからね!

けど私的にいいと思ったのは北村一輝さんがすごいなーと思いました。

最近みた『寄生獣』『ナイン・ソウルズ』にも出てたんですが(寄生獣北村一輝は名演でした。)「本当にそういう人なんだろうなー」って毎回思わせちゃう人。けど実はメッチャ演技してるっていう。演技が上手いとすら思わせないくらい演技が上手いってこりゃもう。逆に実際の北村一輝本人がどんな人なのか全く見えないから、この人はその点は捨ててるんだと思う。だって今回も最初北村一輝だって気づかなかったもん。名前とかイメージで売れてもしょうがないっていうか興味がないのかな。いやそんなことないと思うけど、演技で勝負して認められなきゃ意味がないっていう感じなのかな。役者だなー。

 

まあまあまあ。

億男の話してましたね。公開されてるあらすじの範囲で書きますと、

借金の返済と嫁と娘のために昼も夜も働く主人公一男(かずお)は、ある日宝くじで三億円あたってしまう。喜びと驚きも抱きつつもその大金を前に不安を感じた一男は大学時代の親友で今はビジネスで成功し億万長者になっている九十九(つくも)に相談しに行く。しかし、九十九は一男が当てた三億円と共に姿を消してしまう。九十九に限ってそんな事は!三億円と九十九を探すため、九十九に関わりのある人たち(億万長者たち)を訪ねていくが…。

という感じ。正直お金についてタブーとされていることもバンバン出てくるし、自分の常識がバリバリ引き剥がされるような場面もあります。見る人によってはヒャー!やめてー!ってなるかも。

 

億男とは関係ないんだけど、お金って不思議ですよね。紙切れですよ。なんでお金が紙切れかって、それは紙切れじゃなかったら別の価値がついてしまうから。例えばお米だったらたべられるし、石油だったら燃料にできる。もともと価値があるものはお金として使うことができない。だって交換しなくても使えるから。お金は価値が無に等しいから万能の価値をつける事ができる。そして私たちは何もないところから価値を掘り返している。例えばお金をかけてビルを一つ建てたとする。それはビルとお金の交換のように思うけど、本当はビル一つ分の体積が地中から減っている。車もそう。電車もそう。もともと地球にあったものを状態変化させて地上に出ている。それに価値をつけてお金と交換している。全く価値がない『お金』というものの交換で元々価値があるもの、または新たに作った価値、そういうものを掘り起こして、物々交換では見つけられなかった価値までどんどん見つけて発展していっている。

問題は食べ物や住居など人の生活に関わるものもお金で買う事になっているということ。今ではお金が0円だったらほとんど生きていけない国が多い。もし、お金で買っていいものは人が作った創作物(絵や本、映画など)だけで、生命に関わる物はお金で買ってはいけず、自分で作らないといけない。というルールがあったらお金によって貧しくなる人は少ないと思う。けどまあ昔はそれに似たようなものだった。結局人はそんな生活は嫌だった。「生き延びる」ために生きたい訳ではなかった。だったら食べ物を作る人はまとめてみんなの分まで作って売る。それを買う人は食べ物を作らず新しい価値を作って売る。食べ物を作る人は自分でそれが作れないからそれを買う。という上手い流れになる。だからお金から逃れたいんだったら農耕をするか狩りをするかなわけだけど、それがいやならお金によって貧しくなる人もいる世界になるって話ですね。

 

まあ億男ではそんな、お金のない世界の話なんて出てきません。お金で回るこの世界のお金を描く事で逆に「人」を描いているっていうそんな作品です。

このブログで前にも書いたんだけど「便利にすることと同時に豊かにする事を考えなくてはいけない」ということにも似てて、お金って単なる便利ツールであって、豊かにする意識がないと逆に人間的に貧しくなってしまう可能性があって。結局お金どうこうじゃなくて人なんだよね。

 

正直、原作を書いた川村元気さんの小説は、小説家じゃない人が書いた小説って感じなんだけど(好きな方ごめんなさい…)映像化した時にちょうどよくなる作りだと思う。コミュ力の高い文章。それでいて切り口が良くて二番煎じではない。決して売れることしか考えていない訳ではない。ちょっとユーザーに渡す意識が高すぎて商品っぽくなってしまうんだと思う。けどそこできっとバランスとれてんだろうな。

 

あー映画はいいですねぇ。もっとみたいな。

 

ではっ!

 

ばいちゃ!