私は所詮肉の塊。
人生は自然現象。
そんなんじゃ困る。
そんな人生を生きている。
ハザード焚いて道端でキス。
背の高いオレンジの街灯と
夜が混ざったその色は
私の人生において
何度も思い出される類いの物だと
その時既にわかっていた。
「喉乾いた」
不思議な気分だ。
「ほいだらコンビニいこうか」
いつもふとしたときにそう思う。
「うん」
空が広すぎるから
「ちゅきらお」
自分はただの蟻だと思うんだ。
肉の塊を特別と思いたがるだけの人生。
その肉の塊は褒められるに値しない。
嫌うにも値しない。
太陽も花びらも
私の為に生きてはいない。
だから。
あなたがあなたを生きてるだけで
私は私を生きてるだけで
いいのだろう。
だって、
所詮肉の塊なのだから。