おはこんばんちは!
チクボンです。
まだまだ暑いんですが、そろそろ夏も終わる気配がしてきました。
ああ、きっとあっという間にお正月。おせちだべたい。
最近『眠れないほどおもしろい哲学の本』を読みました。
眠れないほどおもしろい哲学の本: もう一歩「前向き」に生きるヒント (王様文庫)
- 作者: 富増章成
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 文庫
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哲学の本というより、哲学史の本です。
歴代の有名な哲学者を時代順にほんのちょっとずつ紹介していく本で、とても読みやすかったです。サクッと読めます。おすすめです!
正直これを読んでも哲学について語れるレベルにはなりませんが、「カント好きかも…」「プラトンのイデア論おもしれー!」という感じに、ここから好きな哲学を発見できると思います。
こんな書き方をすると「えっ?哲学って。もっと重いイメージが。。。」と思うかもしれませんが、少なくともこの本はすげー軽いです。
私自身も意外だったのですが、なんていうか哲学ってすごく科学的。クール。いやっその点はいろんな人がいる。まぁ基本的にフワッとしてたら負けみたいなとこはある。
例えば圧力の単位で「パスカル(Pa)」ってあるじゃないですか。「ヘクトパスカル」って台風の風圧とかでよく聞くやつ。だいたい予想つくと思うのですが、パスカルさんという科学者にちなんでつかられたものなんですが、このパスカルさんはあの「人間は考える葦である」って言った人なんですよ!
哲学者、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者とのこと。
しかも哲学はおまけではなくて『パンセ』というとても有名な思想の本を出してます。(こないだPerfumeが主演してたドラマの『パンセ』もモチロンこの本にちなんだもの。)
他にもピタゴラスの定理で有名なピタゴラスさんも哲学者です。「ピタゴラスイッチ♪」つって数学者丸出しなのに。というか宗教教団の教祖というガチのやばいやつだったそうです。「この世界を支配しているものは数である」ということで、数学を極めることで世界を理解することができるとしたそうです。
その他の哲学者においても『自然科学』を勉強している人がとても多いです。
哲学というと内面的なイメージがありますが、
「どう生きるか?」「なぜ生きるのか?」という事をたんなる悩みや情というもので終わらせずに、冷静かつ論理的に分析しようとするのが哲学です。なので、科学や数学も全て「この世界を知りたい!」という意味では哲学的という事なのでしょう。
最近「全ての学問は哲学の延長線なのではないか」と思ったりします。
「数学」「理科」は先に書きましたが、「社会」はまさにこの世の仕組みで社会で勉強する「ルネサンス」や「産業革命」も哲学と密接に関係します。「政治哲学」というジャンルも存在し、例えば「多数決で決めるのは正しいやり方か」「民主主義とは何か」「死刑は存在して良いのか」など哲学的な部分があります。
「政治哲学」についてはこの本にも少しだけ出てきますが、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授という方の講演動画が非常に面白いです。
(日本語吹き替え版だよ〜↓)
そして「国語」「英語」などの言語ですが、哲学者の中にルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインという言語哲学というのを研究した方がいます。
人間は言葉があって初めて世界を認識できる。むしろ世界は言葉でできている。名前をつける必要のないものは人間にとって認識していないもので世界にないのと同じである。逆に名前をつける事で人間は新しい世界を作り、様々なものを取り扱う事ができている。 という考え(私の勝手な解釈も混じっています)。
他にも音楽も芸術も哲学的表現が多分にあると思います。
学問は哲学から派生したものと考えると、哲学を理解している事で理解も安定してくるものなのかと思います。
最後にいいなと思った言葉。この本には残念ながら載ってないんだけど、フランスの哲学者アランことエミール=オーギュスト・シャルティエの言葉。
"うまくいったから嬉しいのではなく、自分が嬉しいからうまくいったのだと、いつも考えなければならない"
う〜、にゃるほどね!
じゃあ今日はここまで!季節の変わり目だから体調には気をつけて。
ばいちゃ