ちくぼんです。
先日、ピースの又吉さんが芥川賞を獲りましたね。
芥川賞もすごいですが、これで太宰の本を読む人が増えたらすごく意味があると思う。
もっと本を読む人が増えたらいいと又吉さんも言っていました。
けど、同時に思ってしまうのが、
「みんなが純文学好きだったら日本滅亡するよね」ということ。
私は純文学が嫌いなわけで無いし、むしろ「あっこれは僕だ。」なんて言いながら深みにはまっていくタイプです。笑
ですが、やはり読んでいるとタブーがたくさん出てくるというか、正常な実生活を営んでいくにあたって使わ無いでおいた言葉がどんどん出てくる。
以前、太宰治のことを母親が、
「戦争中の貧しい時期でみんな食べるのもやっとの時に、金持ちに生まれて自分のことばっかり悩んで挙句自殺するなんて罰当たりな人だ」といいました。
確かに普通に考えたらそうなる。
けど本当は戦時中とか関係なくて、
その時代の多くの人の価値観がどうであれ、自分の価値観を持って行動する人がいつの時代も存在していると思う。
その一方、驚くほど社会的価値観を疑わない人もいる。
例えば「お国のために戦争だ!」となれば人を殺すことも正義と疑わないような人。
世の中には
社会的な概念に忠実な人と、そうでない人に二分されると思えてならない。
そこで一つの仮説を立ててみました。
①世の中には
様々な価値観を生み出す”社会的でない人”と、
世間の価値観と自分の価値観がほぼ同じであると疑わない”社会的な人”がいる
②社会的でない人が生み出した価値感の一部は、社会的な人たちに受け入れられ、新たな”当たり前”として世のスタンダードとなる。
③社会的でない人逹は価値観があまりにも多様であり、今までの常識と乖離した考えであるから、大多数はダメ人間のレッテルを貼られ、概念は自然淘汰される。
というもの
社会的な人は常識を疑わ無い。社会的物差しで人を比べる。
社会的で無い人は常識を疑う。社会的物差しで測れないものを好む。
その関係を言い換えるなら、
「相対的価値観」(社会的な人)と「絶対的価値観」(社会的でない人)
の違いなんだと思う。
(一応補足しておくと、ここでいう絶対的とは、100%の意味ではなく相対の反対、つまり他の要素との比較によって位置付けをするのではなく、他の要素がどうであれ固有の意味合いで位置付けをされている物という意味。うまく言えない…)
例えば、きゃりーぱみゅぱみゅはやはり「絶対的」でしょう。
誰かと比較した価値感じゃないことに意味が有る。
しかし街をみてみますと、きゃりー並みに奇抜な格好の女子高生がたくさんいます。
試しに帽子に金属のトゲトゲが生えた少女と、パジャマのようなピンク色の服を着た二人組に「君たち随分変わった服装をしてるね」と訊いたとします。そしたらきっと彼女らは「え〜今時普通じゃない?」と答えます。これこそ相対的価値観。周りが変になれば、自分も変になる。自分の価値は他人と比較して判断する。(それにしても普通じゃないことも普通になるとは恐ろしい。)
これだと社会的な人は何も考えていないみたいですが、
相対的な考え方は社会においてかなり優位に働きます。
社会にとってはやはり50万稼ぐ人よりは、100万稼ぐ人の方がいいのは当たり前。
社会的価値という物差しが明確だから合理的に物事を判断できるわけですね。
ですが社会的でない人は今までの当たり前の概念に囚われない。
これが重要なところで、
例えば、
スティーブ・ジョブズは非常識な人だったそうですが、
彼の概念は受け入れられ、その賜物と言えるIphoneを多くの人が使っています。
「何を欲しいかなんて、それを見せられるまでわからない」という言葉からもわかるように、大抵常識の中に新しい物なんてない。
新しい価値を生み出しそれが人類にとって理にかなっており、有益に働くと判断された場合、「当たり前信者」である社会的な人々によってそれが新たな当たり前となる。
そして社会的でない人はその”絶対的概念”により様々な形で存在する。それが必ずしも前述のように受け入れられるわけではないし、社会性を気にして表出されないかもしれない。そのような人は自然淘汰される。でくのぼうと言われ、役立たずだと罵られ、常識知らずの厄介者として生きることになる。
生み出す人と、廻す人。その両方があって世の中うまくいってるんだろうな〜と
そんなこと思いました。
そうそう、相対的と絶対的というのは興味深い話で
街でカップルなど見ていると「あの男の人は彼女を相対的に選んだのか絶対的に選んだのか」などと考えると面白いです。もし相対的だったら40、50歳くらいになって彼女が老けた時どんな感情を持つのだろうかとか。
親にとっての子供とかは絶対的な大切さですよね。
家族はきっとそう。比べる物じゃない。
だから将来家族になる人も絶対的価値観で選びたい物です。
ではっ!
ばいちゃ〜(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ